2010年4月19日月曜日

「1984年」と「魔王」は将来の日本か?

全体主義のお話
オーウェルの「1984年」と伊坂の「魔王」を読んで。

「魔王」は世間の流れに流されずに考えて自分はそうなのかとする話。
社会が一斉に右にならえするようになる。そんな流れが本当に正しいのか、誰かがあおってるだけなんじゃないか、「考えろ、考えろ」と。
『でたらめでもいいから、自分の考えを信じて、対決していけば、世界が変わる』

「1984年」は全体主義の世界でのお話。
「ビックブラザー」に監視される世界、主人公は党員だが、思考することが禁じられてる世界で思考をする。
『<思考犯罪>は死を伴わない。<思考犯罪>が即ち死なのだ。』

さて、今現在僕はこのような全体主義(左寄りの人に言わせれば「いつか来た道」)に日本が将来なるのではないか、と思っている。
日本人は本当に流されやすい。「3割だった世論が一晩で7割になる国」という言葉があるくらい。そして在特会で顕在化し始めたネトウヨからの右への世論の旋回。これまで日本は平和主義など左寄りの世論が強かった(ソ連の工作もあったという。安保闘争とか)。が、流されやすい日本人、左だった反動が必ず来る。一気に右に行き、自由主義から全体主義へ流れていくと予想する。

日本はもともと村社会という村単位での全体主義だった。村の掟に従わなければ村八分にされた。現在日本でも「空気」を読むことが要求されている。そういう意味では日本人は全体主義との親和性が強いのかもしれない。

さて、個人的にいえばこの全体主義に突っ込んでいく未来は避けたい。気ままにニートができなくなるとつらいです。
そのためにはどうしたらいいか。
「魔王」の主人公のように「考える」、これだと思う。

momoiktkr ほとんどの人が2ちゃんや他人のブログで読んだことを自分が考えた答えだと勘違いしてるような気がしてならなかった。Twitterが流行してRTという公式コピペが手軽にできるようになり、逆に、自分の頭で考えた本当の意見とは何なのか、メディアリテラシーに多くの人が目覚めたらいいな。

ももーいのこのpostにつきる
思考停止に陥らず流されず考えて考える。そんな人が多くなれば、極端な考えや全体主義に走ることなく、日本がよくなると僕は思う。