2012年9月1日土曜日

声優の芸能人化が行き着いた先のココロコネクト騒動

ここ数日ココロコネクトでのいろいろな騒動が話題になってるわけですが、これを聞いた時に思ったのは声優が芸能人、芸人化として行き着いた結果起きた騒動なのかな、ということ。わかんないひとは「ココロコネクト いじめ」あたりでググって。

はっきり言ってしまえば、今回のドッキリのレベルとしては電波少年とかであったバラエティでのドッキリのレベルでしかない。昔のドッキリはもっとやさしかったとか言ってるバカがいるけど、それこそ電波少年での猿岩石のヒッチハイクのレベルに比べれば、マシなレベル。まあ賢い方々はそこら辺わかってて、声優とか夢を追ってる人にそういうのをやらせるのはひどいという論調で非難してるわけ。

しかしだ。そもそも声優にドッキリを仕掛けて広報をさせるなんて企画が持ち上がって通ったのは、声優をアニメのスタッフの一部として見るのではなく、芸能人として見るのが主流となってきた空気があることが原因じゃないのか。声優がアニメで声をあてるよりもトークをやったりライブをやったりと、声優が前に出てくることをファンが望む空気があったわけじゃん。制作側から見たら、ファンが声優が出てくるのを望んでる上でさらに話題を集めることとして、声優が広報をするという考えの結果でしょ? ファンが声優が演技だけじゃなくて、前に出てきてライブだったりアイドル活動だったりトークだったりのプラスを求め、むしろ本業の声優以外の方がメインになってるんじゃないか。アニメに声をあてている人が声優ではなくて、声優がアニメに声をあてるとして見てるやつが多いんじゃないか。だから発表当時は全然話題になってなかったんでしょ。ドッキリがなかったとしても、「夢を追ってる」声優にただの広報担当させるなんてひどいなんて話題になってないんだろ? それがもう明確とも言える証拠。大多数の(声が大きいからそう見えるだけかもしれないが)ファンはもう声優を「声で演技する役者」としてではなく、「声優本人」に興味が移ってるんだよ。完全に芸能人。アニメのスタッフ、裏方として見てはいない。

いやまあ昔から声優を推すってのはあっただろうけど、アニメで声優を知らないやつがファンじゃないという空気は強まってきていると感じる。アニメの~が好きだったら中の人のことも必ず知ってなきゃファンじゃないって流れになってきてるでしょ? たぶんだけどオタク趣味の裾野が広がる時に「お前ニワカだろ」への対抗策として声優が持ち上げられてきた結果じゃないかと思う。

今回の騒動、企画したプロデューサーと声優の事務所のマネージャーで話がついてて本人だけが知らなかったって話だろう。企画側から見れば売れない声優に仕事をやってるぐらいの感覚。テレビと制作側から見たら「代わりはいくらでもいるんだよ?」って話。声優も芸人のようにお前がやらなくても汚れ仕事をやる他のやつはいるんだよ? のダンピング状態。有名じゃない声優は、声の演技以外の部分で名前を売るしかない状況。

もういい加減声オタの大きな声を聞くのはやめろ。実際には声オタが少数だとしても声オタの声がネットでは非常に大きいから結果として声優が前に出てくることを望んでるファンが大多数に見える。別に声優がライブやろうと、そのライブに行こうと構わないけど、声優=アニメという図式は崩せ。まあこれはアイマスにもそろそろ言えることなんだが。アニメのスタッフの一部、黒子という本来の位置に戻ろうよ。

声オタは声が大きいし、リターンもでかいけどこないだの豊崎愛生の騒動にもあったように、万が一炎上した時の悪評の広まる大きさを考えるとリスクが大きいだろ。制作側も考えなおせ。声オタに限らずだけどオタクって粘着質だから数年は2chとかで話題になるたびにコピペが貼られるぞ。今回のだってもう担当したプロデューサーと声優が他の作品出ても、今回の騒動のコピペや話題で占められるのがオチ。悪評やイメージダウンが大きすぎ。

声優嫌いじゃないし、アニメを見る上でファンが勝手に声優に注目するのはいいけど、公式や制作側が声優を推す流れはもう勘弁して下さい。

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